ブランドバッグはこんな風にクリーニングする

ブランドバッグのクリーニングは、素材の見極めと適切な方法の選択が重要で、本当に必要な作業を行うことが求められます。

 

高級ブランドバッグは、素材に本革を採用しているアイテムが多いですから、念入りに状態を確認して手作業でクリーニングを行うケースが大半です。

 

汚れが表面に留まるものなら、専用のクリーナーで汚れが落ちるか確認して、残るようなら更に強力な方法が検討されます。

 

洗浄はクリーニングにおける基本中の基本で、しみ抜きや傷の補修を行う場合においても、この工程は最初に行われます。

 

ブランドバッグクリーニングで最も懸念されるのは、型崩れや質感といった状態の変化です。

 

バッグは形のシルエットを含めて魅力ですから、これを崩してしまうようなお手入れはNGです。

 

質感や色味の変化も、ブランドバッグの魅力や価値を損ねてしまうので、汚れが落ちるとしても強引なやり方は考えものです。

 

しみ抜きは汚れの種類の見極めが重要ですから、クリーニング店に相談すると、どういった経緯で付着したしみか尋ねられます。

 

油性のインクは特に、一度しみ込んで定着すると落ちにくくなるので、汚れやしみに気がついたら早めに相談するのが正解です。

 

というのも、しみの発生から時間が経過するほど、落とすのに必要な洗浄剤は強力になっていくので、素材を痛めたり費用が増す恐れがあります。

 

一方、カビや陰干しをしても取れない臭いとなると、溶剤を使ったり水を使用する丸洗いが必要になってきます。

 

水洗いは乾かない素材には使えない方法ですし、洗えるとしても乾燥工程が大事ですから、クリーニングのプロでも非常に気を使います。

 

乾燥が不十分だと、劣化が進んだり臭いが発生するなど、解決どころか新たなトラブルに結びつくので要注意です。

 

そのまま乾燥させるだけだと、革の場合は油分が抜けて固くなるので、洗浄後に油分を補う薬液に浸したりします。

 

乾燥後は傷やひび割れ、変色といったダメージの補修に進みますが、ここでは必要に応じてヤスリで削ったり、道具を使い分けて色を入れて行きます。

 

大胆かつ繊細な作業が欠かせませんし、洗浄が仕上がりを左右するので、最初から最後まで神経を使うといえます。

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