クリーニング屋の染み抜き加工とは?

クリーニング屋で染み抜き加工を行うと、程度が重いシミを綺麗にすることができます。

 

染み抜き加工は、衣類の素材や汚れに適した化学薬品で汚れを落とすだけではなく、汚れを目立たなくしたり色を補正することができます。シミの種類や状態を見極めて汚れを取り除いていきますが、シミを取り除く場合、表面の汚れを落とすだけでは綺麗にすることはできません。

 

シミは層になっており、一番上が皮脂等の油で下が血液等のたんぱく質やでんぷん、次いで紅茶等のタンニンで、一番下がインク等の色素となります。

 

最初に油性処理を行い、表面上の油分を取り除きます。油性処理で取り除くことができなかったシミは水溶性処理を行い、たんぱく質やでんぷんを取り除いた後漂白します。

 

油が残っている状態で漂白を行うと、油が酸化して汚れを取りにくくなるため、順序通りに汚れを完全に取り除かなくてはなりません。

 

漂白することで色が抜けてしまった場合は染色補正を行うことができるため、元の状態に近くなるよう復元できるといえるでしょう。

 

染色補正に関しては、変色した場所を目立たなくさせるため色をのせることができます。

 

シミは、汚れたまま放置すると時間の経過と共に酸化し、酸化すると変色するため汚れを生地から取り除くことはできません。

 

色をのせることで変色した場所を目立たなくさせることができますが、家庭では行うことができないプロのテクニックとなります。

 

プロのにテクニックは他にも存在し、酸性や中性、アルカリ性をうまく使い分けてシミを取り除きます。

 

漂白剤を使用すると繊維の中に漂白剤が入り込み、生地が傷む可能性がありますが、シミが消えた後は酸性の薬剤等を使用して中和を行い、薬品が残らないように処理します。

 

羊毛等は中和を行わなければ溶ける場合があり、薬品が残っていると変色する可能性もあるため、しっかりと落とさなくてはなりません。

 

シミを取り除くために試行錯誤することで、繊維の奥に汚れが染み込み、更に落ちにくくなる場合があるため、注意する必要があります。

 

 

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